災害対策

台風や強風で屋根が飛ばされるメカニズムと5つの対策!もし飛ばされてしまったらどうする?

近年、大型の台風が発生することが多く、屋根を飛ばされる被害が増えています。

屋根が飛ばされるとどうなるのか?

屋根から雨水が浸入して家を劣化させたり、飛ばされた屋根で近隣の家や車を傷つけてしまったり、人の命を危険にさらしてしまうことも。
場合によっては損害賠償の責任を負うこともあります。

屋根を飛ばされることの被害は甚大になる可能性があるのです。

そんなことにならないよう、屋根が飛ばされないための対策をしっかりと行っておきたいですね。

今回は、「屋根が飛ばされるメカニズムのこと」「どんな屋根の状態だと被害に遭いやすいのか」「屋根が飛ばされないようにするための5つの対策」「万が一飛ばされた場合の対処法」などなど、詳しくご紹介していきます。

台風や強風で屋根が飛ばされるメカニズムとは?

台風や強風で屋根が飛ばされるメカニズムには、いくつかのパターンがあります。

よくあるパターンの1つが、割れた窓が原因となるパターンです。

強風や飛来物で窓が割れると、窓から室内に強風が吹き込んできます。その強風が、家の内部から屋根を押し上げることで、屋根が飛んでしまうのです。

また、建材と建材との隙間が原因となるパターンもあります。

屋根にはたくさんの建材が使用されています。誰でもイメージしやすいのが瓦(かわら)ですが、そのほかにも棟板金(スレート屋根を留めている金属部分)、破風板(屋根の妻側の側面に取り付けられている板)など、たくさんの建材で組み立てられているのです。

この建材同士の間に、経年劣化や飛来物の影響で大きな隙間ができることがあります。すると、この隙間から風が入り、建材が上へと押し上げられ、屋根の建材が飛ばされることになるのです。

屋根が飛んだ場合の被害は甚大です!

台風や強風で屋根が飛ばされてしまうと、様々なリスクが生じます。

屋根の下地が雨で濡れてしまい、そこから雨漏りが生じる可能性があります。雨漏り跡やカビの発生、床や家財への被害にもつながりますし、柱や梁など躯体にもダメージを与えてしまい家全体を傷めてしまうことにも。

さらに、強風で飛ばされた屋根材が、ご近所さんの建物や車に当たってしまったり、人に直撃してケガをさせてしまうこともあります。命に関わる大怪我につながる可能性も。

台風が過ぎ去ったあとも油断は出来ません。自分で屋根の応急処置をしようとして落下して大怪我をしたり、脆くなった屋根材が落下して何らかの被害が発生するなど、二次災害が起こることもよくあるのです。

飛ばされやすい屋根の状態・傾向を知ろう!

1.棟板金(むねばんきん)が浮いている

屋根が飛ばされやすい状態が、棟板金が浮いている状態の屋根です。棟板金とは、屋根の頂上部分や四隅に設置されている板状の建材のこと。スレート屋根などにみられます。経年や施工不良、メンテナンス不足で棟板金が浮いている状態だと、強風で飛ばされる可能性が高くなります。

2.漆喰(しっくい)の劣化

漆喰とは、瓦屋根で瓦と瓦の隙間を埋める白いセメントのような溶剤のこと。漆喰にヒビが入ったり剥がれてくると、屋根の隙間から浸水し雨漏り等が発生します。台風などで瓦が飛びやすくなる原因にもなります。

3.屋根材が反っている

スレートの屋根材によくあることですが、塗装の劣化によってスレート材に水分が侵入し、夏⇔冬の温度変化を繰り返すことで、反りが生じます。屋根材が反っている状態だと、強風の影響を受けやすく飛ばされるリスクが高くなってしまいます。

基本的には屋根材の経年劣化やメンテナンス不足が原因!

飛ばされやすい屋根の状態としてよくあるのは次の3つでした。

1.棟板金が浮いている
2.漆喰(しっくい)の劣化
3.屋根材が反っている

他にも、軒天の破損、雨樋の破損などいろいろとポイントはありますが、基本的には屋根材の経年劣化やメンテナンス不足が原因だと言えるでしょう。

スレート屋根であれば、一般的に「7~10年に1回」は点検が必要だと言われています。また、築年数が30年以上のような家の場合も、屋根が飛ばされる被害に遭いやすくなります。
しばらく屋根のメンテナンスをしてない場合、これを機に、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

台風や強風で屋根が飛ばされないための5つの対策方法

1.棟板金を固定する

棟板金の状態を確認してもらい、固定が緩んでいたり釘が抜けているような場合は、打ち込んでしっかりと固定してもらいましょう。一般的に、棟板金の釘は築7年くらいから抜けてくるといわれています。築年数が7年を過ぎている場合は、台風シーズン前に専門業者にチェックしてもらうことをオススメします。

2.屋根の修理・メンテナンスをする

屋根材のズレや割れなどが生じている場合、屋根が飛ばされるリスクが高くなります。1枚の屋根材が飛ばされたのをキッカケに、他の屋根材も飛ばされるというパターンもよくあります。ちょっとの破損でも油断はできません。

できる限り、台風のシーズン前に点検してもらい、修理・メンテナンスをしてもらいましょう。ちょっとした修理であれば、1~5万円程度で済むことが多いです。

3.窓が割れないようにする

雨戸やシャッターがあれば閉めておくと安心です。

ない場合、緊急時であれば、ダンボールとガムテープを使った窓割れ対策がオススメです。ガムテープを使ってダンボールを窓枠に貼り付けていくだけです。養生テープを使うと、剥がすのが簡単になります。

時間がある場合は窓ガラスを防犯フィルムで補強するのもオススメ。防犯フィルムは、泥棒や空巣などが、ガラスを破って屋内に侵入してくるのを防ぐために使われます。強力な防犯フィルムになると、金属バットでフルスイングしても割れない強度になります。

4.窓割れの原因になりそうなものを片付ける

台風で窓ガラスが割れてしまう原因の多くが、強風で飛ばされてきたモノが窓ガラスにぶつかることです。

・物干し竿
・植木鉢
・自転車
・三輪車
・置物
・掃除道具

などなど。窓ガラスが割れる原因になりそうなものは、家の中や倉庫に片付けておきましょう。これらのモノは、台風時に隣家を傷つけたり通行人をケガさせたりする恐れもあります。不要なトラブルを防ぐためにも、意識したいポイントです。

5.防止ネットを活用する

屋根の瓦が飛ばされないようにするために、屋根瓦飛散防止用ネットを使うのもオススメです。その名の通り、屋根瓦が飛んでいくのを防ぐネットのことで、屋根に上から被せるネットです。

屋根にネットを張る作業は、屋根工事業者や工務店などに依頼すると良いです。自力での作業は転落の危険を伴いますのでオススメできません。

もし屋根が飛ばされたときはどうする?5つのステップで即効解決!

ステップ1.屋根業者さんに連絡する

応急処置を行ってもらうために、まずは屋根業者さんに連絡をしましょう。他の家でも同様のトラブルが出てる場合、応急処置だけでも待ち時間が長くなることも。早めに連絡をしましょう。

ステップ2.保険会社に連絡する

保険に加入されている場合ですが、保険会社に連絡して、火災保険が適用されるか確認しましょう。加入している保険内容に風災補償が含まれていると、利用できるケースが多いです。

ステップ3.屋根業者さんに応急処置してもらう

屋根業者さんに応急処置をしてもらいましょう。火災保険を使用することを伝えて、修繕工事の見積りをしてもらいます。屋根業者さんも心得ていると思いますが、被害の状態はしっかりと写真に収めてもらってください。

ステップ4.火災保険を申請する

「保険会社からの書類」「現場写真(被害状況)」「見積書」を揃えて、保険会社に提出します。保険がおりたら入金してもらえます。

ステップ5.修繕工事をしてもらう

保険が下りたら、屋根業者さんに修繕工事をしてもらいましょう。

台風の時など、他の家でも同様のトラブルが発生するため、屋根業者さんも保険会社も連絡が集中します。早く対応してもらえるよう、早め早めに相談すると良いでしょう。

飛ばされた屋根で被害が出た場合の責任は?損害賠償責任はある?

原則としては、台風で屋根が飛ばされて、隣家や他人に被害が及んだ場合、法律上では損害賠償の責任は生じません。自然災害による「不可抗力」の被害だからです。

とはいえ、今後も長く付き合っていくご近所さんですから、気まずい思いもあるかと思います。もし被害が出ていた場合は、被害状況を確認し、その方に「火災保険で修繕してもらってはどうか」と相談してみましょう。

損害賠償の責任が生じるケースもあります

民法709条によれば、以下に当てはまるケース↓

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

例えば、明らかに屋根がボロボロの状態で、台風が来たら確実に飛ばされるくらい破損していたのに、管理責任をおこたり放置していたような場合です。

もし被害者が裁判を起こしたときは、損害賠償の責任が生じることもあるでしょう。

このようなトラブルを避けるためにも、屋根に修理が必要な箇所がある場合には、早めに修理・メンテナンスをしておくと安心です。

屋根が飛ばされないよう定期的にメンテナンスをしよう

台風や強風はいつ発生するか分かりません。台風や強風によって、屋根が飛ばされるリスクがあります。

屋根が飛ばされることで、様々なリスクが生じます。今のお住まいの建物が劣化することや、損害賠償の責任を負う可能性があること。最悪、人の命を危険にさらしてしまうことも。

大きな被害に遭わないように自宅の屋根の状態を確認し、しっかりとメンテナンスをして備えておきましょう。

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