災害対策

ガス給湯器の故障?水は出るけどお湯が出ない3つの原因と対処法

「水道から水は出るけど、お湯が出ない!」

洗顔などお湯を使いたいときに使えないと、とても不便ですし、「え?何が原因なんだろう?」と焦ってしまいますよね。

水道から水は出るのに、なぜお湯が出ないのか?

真っ先に思い浮かぶのは「ガス給湯器の故障」ですが、実は、給湯器の故障以外にも複数の原因があるので注意が必要です。

この記事では、水は出るけどお湯が出ないケースにおける、3つの原因やその対処法についてご紹介します。

水は出るけどお湯が出ない3つの原因とは?

1.蛇口が故障している(バルブカートリッジに注目)

水は出るけどお湯が出ないのが、キッチン・洗面所・お風呂などのいずれかのみの場合は、蛇口に問題がある可能性があります。バルブカートリッジといって、混合水栓のお湯と水を切り替える部品があるのですが、バルブカートリッジに不具合が発生しているケースが多いです。

蛇口の故障が原因なのかを見分けるポイントは、「他の場所ではお湯が出るかどうか?」です。

・キッチンだけお湯が出ない
・洗面所だけお湯が出ない
・お風呂の給湯はできるけど蛇口のお湯は出ない

など、一部分のみお湯が出ない場合は、蛇口の故障を疑いましょう。

2.ガス給湯器が故障している

家全体の蛇口でお湯が使えない場合や、お風呂の蛇口だけでなく給湯もできない場合、給湯器のリモコンにエラーが表示される場合、などの状況において考えられる原因が「給湯器の故障」です。

ただ、箇所によって給湯器が別々の場合もありますので、給湯器のリモコンのエラーコード表示については確認するようにしましょう。

※一般的に家庭用給湯器の寿命は10年~15年ほどだと言われています。長期間、同機種を使っている場合、寿命が来てしまったのかもしれません。

3.凍結によるもの

寒さが厳しい地域においては、給湯器の給水管が凍結してしまいお湯が出ないケースもあります。水道が使われている状態では凍結しませんが、寝ている時など長時間使わないときに、給湯器の排水管が凍結することがよくあります。

凍結している時は、給湯器の給水バルブ(元栓)が動かなくなりますので、お湯が出ないときは一度チェックしてみましょう。

水は出るけどお湯が出ないときの対処法

1.蛇口の故障が原因でお湯が出ない場合の対処法

水道の蛇口のバルブカートリッジが不具合を起こしている場合、バルブカートリッジの交換で修理を行うことで対処できます。

バルブカートリッジは消耗品です。メーカーの公式ホームページやネットショップなどで購入することができますので、新しいものを購入しましょう。

実際の交換作業については、蛇口のメーカーや型番によって異なりますので、蛇口に合わせた交換方法を選択しましょう。

・止水栓を閉めて、水が出ないようにする。

・交換作業をする。蛇口に合わせた処置をする。

・止水栓を開け、蛇口からお湯が出るかどうかチェックする。

ちなみに、温度調整ができるタイプのシャワー水栓の場合、バルブカートリッジの代わりに「サーモカートリッジ」という部品が同様の働きをしてくれますので、サーモカートリッジの交換をしましょう。

※自分で頑張ろうとして部品を失くしてしまったり、変形させてしまったりするリスクもあります。交換作業が難しそうであれば専門業者への修理依頼も検討しましょう。

2.ガス給湯器の故障が原因でお湯が出ない場合の対処法

ガス給湯器の故障や不具合で、水は出るけどお湯だけが出なくなることもあります。

まず最初に、給湯器のリモコンを確認し、エラーコードが表示されていないか確認しましょう。例えば「111」「121」のようなエラーコードは、給湯器の点火がスムーズにできなかったときに表示されるコードです。

エラーコードが出ている場合、ガス給湯器の取扱説明書をチェックしたり、メーカーのホームページでエラーコードを検索し、対処法を探してみましょう。最近では、Google検索でエラーコードを入力するだけでも対処法を探せるため、とても便利ですね。

有名どころの給湯器メーカーの検索ページ↓
・ノーリツhttps://noritz-faq.dga.jp/navi/
・リンナイhttps://faq.rinnai.co.jp/?site_domain=default
・パロマhttps://www.paloma.co.jp/support/faq/

※ガス給湯器の電源もチェック!

お湯が出ない場合、ガス給湯器の電源が入っていないかもしれません。機種によっては、地震の時などに安全装置が作動して給湯器の電源がオフになるものもあります。一度電源コンセントを抜き差ししてみるのも良いでしょう。

※10~15年がガス給湯器の交換目安です!このくらいの期間使用している場合、ガス給湯器の寿命だと考えられます。動作不良も多くなる可能性がありますから、そろそろ交換を検討しましょう。

3.そもそもガスが止まってるのかも?ガスメーターの安全装置が原因でお湯だけ出なくなることも!

ガス給湯器が原因なのではなく、「ガスメーター」の安全装置が作動したことで、ガスそのものが止まっていることがあります。ガスメーターの安全装置は、地震や台風のときに作動することが多いですね。

もし安全装置が作動した場合、自分で復旧作業をしないとガスを使うことができません。ガスメーターを確認し、次の手順で復旧作業をしましょう。ガスメーターは玄関付近、建物の裏または側面であったり、屋外に設置されていることが多いです。

<<復旧作業の手順>>
1.ガス栓とすべてのガス機器を止めて周囲がガス臭くないか確認。
2.ガスメーターの復帰ボタンを押す。
3.3分ほど待機。(ガスメーターがガス設備に異常が無いかチェック中)
4.異常が無ければランプの点滅が消え、復帰。

もし対処法がわからない場合には、お住まいの地域のガス会社に連絡してみましょう。

4.凍結が原因でお湯が出ない場合の対処法

お湯が出ない原因が凍結であるかもしれないときは、無理にお湯を出そうとすると故障に繋がる危険があります。まず、給湯器のリモコンをオフにして、お湯が出ない状態にしておきましょう。

凍結している箇所は、給湯器から出ている配管で「野外に露出されているところ」の可能性が高いです。その部分にタオルを巻いて、40度くらいのぬるま湯をかけて溶かします。そのあと、タオルでしっかりと拭き取ることも忘れずに。拭き取らないと、水分が再度凍結する恐れがあります。

もし日中の天気が良く、気温も上がりそうなら、自然解凍をお待ちください。

※注意点として、熱湯をかけるなど、配管にダメージが出そうな対処法はやめましょう。配管が損傷してしまい、漏水の原因となります。

まとめ

以上、水は出るけどお湯が出ないケースにおける、3つの原因やその対処法についてご紹介しました。

お湯が出ない場合、ガス給湯器の故障を疑ってしまいがちですが、蛇口の故障や、凍結という可能性もあります。また、地震や台風のときなどは、「ガスメーター」の安全装置が作動することでお湯が出なくなることがあります。

お湯が出なくなった原因を明確にし、それぞれに合った対処法を実践していただけたらと思います。

もし原因が分からなかったり、何かトラブルでお困りでしたら、お気軽にご相談くださいね。

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